名古屋市名東区
牧会計事務所の佐藤です。
8月は毎週末飲み会かBBQをして過ごしておりました。
9月も今のところ毎週末楽しませていただいております!
私事ですが10月から週末がとても忙しくなりますので、
今のうちに楽しめるだけ楽しもうと思います。。。
さてBBQにかかせないビールですが、
1本(350ml)あたりいくら税金がかかっていると思いますか?
だいたい1缶200円だから、、
1割の20円?それとも2割の40円?
正解は
77円です!!
(酒税のみ)
500mlなら110円!
ビール党の方(自分も含め)、
なかなかの額を納税されてますね。
そんな方に朗報です
ビールにかかる高額な酒税ですが、
来年(令和2年)10月から、安くなるかもしれません!
平成29年の税制改革により、
令和2年10月から令和8年10月にかけて、
3段階にわたりビールの酒税額が引き下げられます。
その合計額
なんと350ml缶にすると22.75円引き下げられます。
単純に計算しますと、
今まで200円で販売されていたビールが177円になります!
(実際の小売価格がいくらになるかは分かりませんが、、)
これ、1本なら大した額じゃないかもしれませんが、
酒量の多い人や飲食店を経営している人には、
とても大きな額になると思います。
第一回目の引き下げは来年(令和2年)10月ですが、
ここでの引き下げ額は、
350ml当たり△7円になります。
第二回目が令和5年10月でさらに、
△6.65円/350ml
そして最後に令和8年10月でさらに
△9.1円/350ml
合計で22.75円のビール酒税引き下げというスケジュールです。
しかしそもそも何故、ビールの酒税引き下げが行われたのでしょうか。
現在ビールにかかっている酒税は350ml換算で77円です。
この高い税額を回避するため、
飲料メーカー各社は麦芽を使用する比率を落とし、
発泡酒を開発しました(麦芽比率25%未満なら同約47円に税額低下)。
また、全く麦芽を使用しない第三のビールは、酒税法上リキュール等に分類されるため、さらなる酒税の低下を可能としました(同28円の税額)。
いたちごっこの結果ですが、
両者とも、今では一つのジャンルの飲み物として確立されています。
ビール、発泡酒、第三のビール
これら3つの市場がそれぞれ確立されているのは日本だけです。
また、メーカー各社は、
酒税が安い第三のビールの開発にさらに力を入れ、
開発と設備投資をおこなっていました。
消費者は安いものを求めます。
しかしこの流れに待ったをかける人がいました。
「(ビールを)まずくするために一生懸命、商品開発するなんてのは、あほらしくて考えられん、こんなものは。どう考えても、うまくするために研究開発使うのはともかく、おかしい」(麻生財務相・財務金融委員会 先月28日)
考えるまでもなく味だけなら
ビール>>>ビール系飲料
です。
単に法の抜け穴をつき、様々なビール系飲料を作るのではなく、
本当に美味しいものを作ろう!という狙いがあるのではないでしょうか。
観光立国を掲げ、訪日観光客数が4000万人目前の今(10年前は約700万人)、
不味いビール(ビール系飲料)では観光客を呼べないでしょう。
(個人的にビールが安くて旨い国は大好きです)
このように政府主導のもと令和8年10月には
ビール、発泡酒、第三のビール、
全て酒税が同額 54.25円/350ml換算 になります。
350mlあたりの酒税額の改正をまとめると
ビール
77.00円 → 54.25円(△22.75円)
発泡酒
46.99円 → 54.25円 (7.26円)
第3のビール
28.00円 → 54.25円 ( 26.25円)
このようになります。
そのため、発泡酒や第三のビールの価格は上がります。
特に第三のビールは最終的に約26円(同)増税される為、
今までのような安価な飲み物ではなくなりそうです。
メーカー各社は第三のビールに投資していた資金を
ビールの開発に充てるでしょう。
第一回目の酒税改定が行われる
来年末頃から続々と、
美味しい「ビール」が発売されるのではないでしょうか。
(新商品です)
今から待ち遠しいです。
ただし、今回の税制改正により、
悪影響も危惧されます。
その影響についてはまた次回、、、。
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