大寒(暦の上では1年で最も寒いとされる日)も過ぎましたが、
名古屋は1度も雪が降っていません。
このまま雪が降らないまま冬が終わるのでしょうか?!
季節感を感じるためにも、一年に一度くらいは降ってほしいものです。
名古屋市名東区
牧会計事務所の佐藤です。
暖冬により、経済にも様々な影響が出ています。
真っ先に思い浮かぶのはスキー場です。
スキーシーズン真っ只中にも拘らず、雪が少ない為、
オープンすらしていないスキー場があります。
国内でスキーを楽しむ人の数は、年々減少しています。
バブル期から2000年に入るまでは、年間1800万人程の利用者が居ましたが、
最近ではピーク時の半分以下まで落ち込んでいます。
(国土交通省HPより。画像が荒いです)
近年の利用者減に加え、
雪不足により営業すらままならないスキー場は、
経営自体が大きなピンチになるかもしれません。
国内のスキー場利用者数は減少していますが、
一方で、外国人観光客の国内スキー場利用は年々大幅に増加しています。
白馬に訪れる外国人スキー場利用者は、
2012年には約10万人でしたが2018年には約37万人と4倍近くに増加しています。
北海道のニセコに至っては、外国人客の方が多いという話もあります。
今後国内スキー場は外国人観光客をどれくらい取り込めるかがキーとなりそうですが、
暖冬、雪不足は、インバウンド(外国人観光客の国内消費)に大きな影響を与える可能性があります。
間違いなくマイナスの要因となります。
スキー以外のレジャーも暖冬による影響を受けています。
各地の冬の観光名所は、気温が高い・雪がない事で例年のような盛り上がりがありません。
樹氷や凍りついた滝、ワカサギ釣りに使われる凍結湖、雪景色のいくつかは、
今年は全く見ることが出来ないかもしれません。
地方の観光産業にとって大きな打撃である事は間違いありません。
また、レジャー以外にも暖冬による影響があります。
アパレル関連(冬服が売れない)
カー用品(スタッドレスや雪対策のグッズ)
ホームセンター(冬商品)
鍋や冬の味覚の食材、飲食店
ざっと思いつくだけでこれだけあります。いずれもマイナスに働きます。
暖冬によるプラス要因はないのでしょうか。
2007年と2009年は記録的暖冬でした。
冬場でも暖かいから、外に出かけて遊園地やテーマパークを楽しもう!
という需要があるかもしれないと思い、テーマパークの入場者数の推移を調べてみたところ、
国内のテーマパーク入場者数は
2003年から2011年まで緩やかに右肩下がりでした。
その他の指標を見ても、
暖冬による経済的なプラス要因は(ほぼ)ないと考えても良いのかもしれません。
景気の為にも、2月は冬らしい寒さと景色を観れる事を期待しています。