2020年5月26日 10:00 am

政府の新型コロナウィルス感染症対策本部は25日の会合で、緊急事態宣言の全面解除を正式に決定しました。

でも感染者が0になったわけではありません。今まで通り引き続き3密回避や人と人の距離の確保、マスクの着用をしなくてはなりません。

これで社会経済活動が少しずつ上がっていってもらいたいものです。

 

名東区 牧会計事務所 所長の牧です。

 

皆さんはこの全面解除をどう思いましたか?アンケートでは72%の人が全面解除を適切ではないと思っています。

やはり一度植え付けられた恐怖感はなかなか拭い去れないと思います。

マスク着用や消毒液の利用は今後続けると思います。やはり感染者0、死者0が続かないと安心することはできません。

 

テドロス事務局長は25日、スイスのジュネーブの本部で定例の記者会見を行い、緊急事態宣言が全国で解除された日本の新型コロナウイルスの封じ込めについて「ピーク時は1日700人以上の感染者が確認されたが、今は40人ほどにとどまっているし、死者数も少ない。日本は成功している」と述べ、評価しました。

オーストラリアの公共放送ABCは、「日本は、満員電車、世界で最も高い高齢者率、クルーズ船上での感染爆発、罰則なしの緊急事態宣言など、大惨事を引き起こすためのレシピを見ているようで、イタリアやニューヨークの二の舞になると懸念されたが、それは避けられた。だが、封じ込めに成功した理由はミステリー(謎)だ」と報じました。

 

 

ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏は「なぜ日本の感染率や死亡率がこれほど低いのかは、ほとんどの医学の専門家にとって依然、ミステリーだ」と述べた上で、「日本人は手を洗う習慣があるなどきれい好きで、(人前で)キスやハグもしない」と語りました。

 

国が強制措置を発令するものではなく、要請、協力で封じ込めに成功したことも日本独特のものでした。

 

 

しかし、自粛による経済活動のダメージは相当なところまで来ていると思います。私どもが顧問をしている会社の半数近くが持続化給付金や雇用調整助成金を申請しています。

 

日本政策金融公庫、商工中金や銀行のコロナウィルス関連融資の申し込みも同様に半数以上がしています。今までリスケ(返済猶予)を受けている会社はなかなか審査が通りにくいですが、それ以外の会社は簡単に融資が実行されています。

今までのダメージとこれからの後遺症で、正常に回復するまでにはどれだけの期間が要するか見当がつきません。今やれることは資金手当てを充分にしておくことです。

 

 

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