2020年9月9日 3:55 pm

台風9号が去ったと思ったら、続けざまに10号が猛威をふるいました。台風10号は、特別警戒級の勢力で沖縄、九州を通過しました。記録的な暴風や雨量で、家屋の倒壊や浸水が発生しました。多くの方が避難所に避難したため、人的被害は最小限に収まったかも知れません。

 

九州地方は、噴火に地震に台風と自然災害が相次いでいます。日頃から命を守るための備えとと早めの避難意識が他よりは高いのでしょう。

 

心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたします。

 

牧会計事務所 所長の牧です。

 

先日、顧問先の社長から、うちの会社はいくらくらいの価値があるか?と聞かれました。

 

皆さんどうでしようか? いくらくらいの価値があるか気になりますか?会社を売らない限り、会社に値段をつけられることはありません。株を贈与している場合には、株価を評価したことはあるかもしれません。贈与の場合の株価評価と企業の価値は大きく違います。

 

企業価値を計算する方法はいろいろあります。

 

1.時価純資産価額法

 

時価純資産価額法は、貸借対照表の資産と負債を時価で評価し直して、そこから純資産を算定するものです。

この方法は、貸借対照表から計算するので簡便で恣意性が介入されないメリットがあります。しかし、この方法では、将来生み出される可能性があるキャッシュフロー( 営業権 )を計算することが出来ません。そこで、営業権は次のように計算して時価純資産額に加算します。

 

企業価値=時価純資産額+営業権

 

営業権・・・過去3~5年の平均経常利益又は営業利益×3~5

 

この方法は、中小企業に一番適していると言われています。

 

2.DCF法(ディスカウントキャッシュフロー法)

 

この方法は、企業の将来得られるキャシュフローをもとに企業価値を計算する方法です。この方法のメリットは、将来性を加味することが出来ることです。

 

しかし、デメリットとしては、この方法で計算するためには5年くらいの事業計画書が必要になります。小規模の会社では、事業計画を作成する担当者がいないため、正確な事業計画書を作成することが出来ないことが多いし、また恣意性が介入する可能性もあります。精度に欠ける事業計画書からキャッシュフローを計算しての企業価値は正確性が乏しいものになります。

 

この方法は、大企業向きで中小企業には向いていません。

 

企業価値を計算するには、すべての財産をお金に換算して計算することになります。非常に殺伐とした感情になるかもしれません。夢や希望もすべてお金にかえて計算するのは、多少の虚しさを感じますが・・・

 

企業価値を調べてみたいと思う方がいらっしゃいましたら、当事務所までご相談をお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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