私事で申し訳ありません。8月1日で60歳になりました。とうとう還暦を迎えました。
赤いちゃんちゃんこは頑なに断りました。還暦のお祝いも、もちろん拒否しました。
そんな年寄りではない、まだまだ気持ちも体力も若いと思っています。
ゴルフの競技ではシニアの大会に参加できます。その時、キャディーさんから”どうして出れるの” ”60歳にはとても見えない~”と言われると社交辞令だとわかっていても思わず微笑んでしまいます。頭は全然成長していません。
牧会計事務所 所長の牧です。
還暦を迎えても、仕事はまだまだ頑張りますよ!
表題にもありますように101歳までサラリーマンをした人がいるのです。
その方は、福井福太郎さんです。
福井さんは、1912年5月19日生まれ、慶応義塾大学助手、毛皮を手掛ける”福井ファー”を創設、望月証券(のちにみずほ証券に吸収合併)勤務などを経て、70歳の時に東京宝商会に入社して101歳まで、約1時間の電車通勤をしながら会社に通いました。
どうして100歳になっても働くのですか?と聞かれた時に、このように答えています。
団塊世代でもう現役を引退した僕の息子ですら、あきれたり感心するくらいだから、みなさまがそう思うのも仕方がないことだよね。でも、僕としては普通だと思うことをただ続けてきただけなんだよ。
もちろん働きたくても辞めざる得ないひとは多いと思う。会社勤めなら、定年で退職金をもらって引退してしまうのが普通だから、働いている高齢者が少ないのは、そもそもしょうがないことだよ。僕の方が珍しいんだろね。
ただ僕は、元気な間は、人間はずっと働かなきゃいけないと思っているんです。だって、動物は、死ぬまで自分の力で食料を調達して生きてますよね。人間も動物の一種なんだから生きるために、死ぬまで働かなきゃいけないものじゃないかな。それは、今の人間にもずっと備わっている本能なんじゃないかな。
100歳まで会社で働いてきて、もう疲れたなんて思ったことはないよ。僕自身は、49歳から始まったサラリーマン人生で、辞めたくなるほど嫌なことはありませんでした。
なにしろ、あまりえらくなろうなんて思ってなかったから、気楽なものでした。人間は、自分の置かれた運命に従って、そこで頑張っていくより仕方がないものです。
福井さんは、70歳からの30年以上勤めた会社は、社員3人程度の宝くじ販売委託会社で、仕事の内容は、宝くじの仕分けや枚数の勘定、売上管理など地味な仕事ででした。
会社でそれなりに成功を収めた人にとっては、正直あまり面白いとは思えなさそうな仕事。過去の経歴が立派でも、福太郎さんは決して偉ぶらず、ほかの社員の方たちと同じようにまじめに仕事をされました。
生きている限り仕事をやれることは幸せかもしれません。
60歳はまだ鼻たれ小僧ですね。頭が下がります。