新型コロナウイルス感染症の感染がまた拡大しています。非常事態宣言が出ている間は、感染者の数が減りますが、解除されると瞬く間に感染者の数が増加します。
4月5日から、大阪、兵庫、宮城、4月12日から東京、京都、沖縄、4月20日からは、埼玉、千葉、愛知で、まん延防止等重点措置が開始されました。いったいいつになったら収束するのでしょうか?
牧会計事務所 所長の牧です。
そんな中、衝撃的に素晴らしい出来事がありました。ゴルフの松山英樹選手がマスターズで優勝を飾りました。マスターズは出場することすら大変なことで、優勝するなんてとんでもないことです。どれだけすごいことか他のスポーツで比較すると、日本がサッカーやラグビーのW杯で優勝することか、オリンピック陸上の100mで優勝するくらいに値するでしょう。
マスターズに出場できる選手は、前年度の世界各地のツアーでの賞金ランキング上位者、歴代優勝者、メジャー優勝者などです。招待資格を満たす名手(マスター)たちしか出場できないことから”ゴルフ最高峰、ゴルフの祭典”として敬愛されています。またマスターズでは観客のことをギャラリーではなくパトロンと呼びます。
私は、3日目に松山選手が2位に4打差の首位になったので、これはライブで観ないと思い放送が開始する午前2時半に起きて優勝の瞬間まですべて観ました。
一時は、2位に6打差をつけて楽勝ムードで安心して観ていましたが、明らかに最後の3ホールは緊張で今までのスイングとは違っていました。同組のシャウフェレ選手がものすごい勢いで追い上げてくるので最後は冷や冷やでした。運命の神様が少しいたずらしたら、優勝はなかったかもしれません。
やはりここに出てくる選手は、腕前は超一流に決まっていますが、精神力も並み大抵ではありません。
追い上げてきたシャウフェレ選手は、前半の3番4番5番で池に落としたりして、ボギー、ボギー、ダボと打ってしまって普通の選手ならば戦意喪失をしてしまうのですが、そこから7番8番でバーディー後半の12番13番14番15番で連続バーディーを奪って松山選手を猛追しました。最後まであきらめないで淡々と自分のプレーをする精神力やその姿勢は本当に、アマチュアゴルファーの見本です。
そして16番。勝利の女神は、シャウフェレ選手ではなく松山選手に微笑んだのです。シャウフェレ選手が打つ前に、微妙な風がふきました。その風を感じてしまった彼はクラブを1番手変えてしまいました。そして、彼が打った球は手前の池に吸い込まれてしまいました。
もしも彼が打つ前に風が吹かなかったら、彼が風を感じてもクラブを変えなかったら結果はどうなっていたか分かりません。勝負の世界は紙一重で動いているようです。
今回の松山選手の優勝により、松山選手の優勝しても謙虚な姿勢や帯同したキャディーさんの礼儀正しい振る舞いで日本人の良さが認識されました。
日本人である私も自信と勇気をもらいました。松山選手有り難うございました。