2021年8月17日 12:51 pm

お盆休みは、ほとんど雨が降りました。中途半端な雨ではなく災害級で、いたるところ河川が氾濫して、高速道路は通行止めなったり、一般道も冠水しました。この時期にこれだけ雨が降って、晴れの日がないのは経験したことがありません。

新型コロナウイルス感染者は、増加し続けて終息の兆しがありません。こんなに気持ちが晴れない夏は初めてです。明るい日差しと明るいニュースが欲しいものです。

 

牧会計事務所 所長の牧です。

 

先日、ゴルフ中にタマムシが私の体にとまったので捕まえて写真を撮りました。実に半世紀ぶりにタマムシを見つけました。写真を撮ったあとはすぐに放して、元気よく飛び去りました。タマムシは緑色の光沢で背中は、虹色のような赤い線が入っています。

 

 

タマムシの羽は、地の色は緑色ですが見る角度によっては緑に光ったり、赤に光ったりします。これは、構造色と呼ばれ、実際に赤色がついているのではなく、タマムシの場合は透明な層が何枚も重なることによって生み出される色だそうです。

 

このような構造色を持つ生き物は、タマムシだけではなく、あわびの貝殻や、サンマやイワシ、熱帯魚のネオンテトラなどにもみられるそうです。

 

タマムシが綺麗な色をしているのは、人を魅了して喜ばせる目的ではありません。タマムシがタマムシ色をしている利点は、ひとつはキラキラ光る羽が交尾行動に役立っているという説があります。綺麗な色を持つ生き物は、たいていオスだけが華美であり、有名なのは、クジャクやグッピーなどです。しかし、タマムシはオスもメスも華美であるためそれらの生物とは異なります。

 

もうひとつの利点は、その色が鳥に嫌われるため、鳥に食べられにくいということです。CDが鳥よけに使われるように、タマムシの色も鳥が嫌うと考えられ、白昼堂々と木の上の目立つところに集まっていても鳥に狙われることが少ないと考えられています。

 

タマムシは、昔はそこら中で見つけることが出来たのですが、里山、森林、社寺林などの減少や、ゴルフ場、土地造成、道路工事、雑木林の管理や放棄などで個体数が激減しています。そのため宮城県では絶滅危惧Ⅰ類、山形、茨城、東京、群馬、長野では絶滅危惧Ⅱ類、千葉、高知、宮崎、長崎、熊本では準絶滅危惧種に指定されています。

 

 

愛知県では指定されていませんが、本当に久しぶりにタマムシを見つけました。

 

今では、大変貴重なできごとかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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