2021年8月24日 3:41 pm

愛知県も緊急事態宣言に入る予定をしています。感染者の数は増え続け、重症者の数も増えています。

何とか減って欲しいものです。

 

 

牧会計事務所 所長の牧です。

 

第一回事業再構築補助金の採択企業の結果が発表されました。

 

第1回公募の応募件数は2万2,231件、要件を満たさなかった書類不備を除いた申請件数は、1万9,239件で、そのうち採択企業は、8,016件(41.6%)でした。以外に結構な確率で採択されています。

 

県別の採択率の上位は、秋田県57.1%、岡山県52.6%、高知県52.1%と全国平均の41.6%より10%以上も高かったです。

 

採択金額は、100万円以上1,500万円以下が全体の46%を占めました。4,501万円以上6,000万円以下が27%、100万円以上500万円以下が19%、1,501万円以上3000万円以下が17%となりました。

 

 

申請に必要な事業計画の検討をする認定支援機関別では、採択率は民間コンサルティング会社が47.6%でトップで次いで、中小企業診断士・行政書士が47.4%、金融機関45.3%で、我々の税理士・公認会計士は32.2%とかなり低かったようです。

 

 

 

産業別では、飲食業を含むサービス業他が2,456社(構成比34.8%)で最多でした。新型コロナの影響が重く、採択企業も多かったようです。次いで、製造業の2,307社(同32.8%)。新分野展開や事業転換を目指す企業が多いとみられます。卸売業581社(同8.2%)、建設業541社(同7.6%)、小売業484社(同6.8%)となり、運輸業は98社(同1.3%)とかなり低かったようです。運輸業は売上の変動が少ないうえ、業態転換が難しいのかも知れません。

 

 

売上別では、最多は1億円以上5億円未満が2,116社(同44.8%)。次いで、1億円未満825社(同17.4%)で、5億円未満で約6割を占めました。5億円以上10億円未満821社(同17.4%)10億円以上50億円未満802社(同17.0%)と一定の売上をあげている企業の採択も多くみられました。

 

損益別では、黒字企業が2,385社(同72.3%)、赤字は911社(同27.6%)と黒字企業が7割強占めました。ある程度の資金余力がないと難しいのかも知れません。

 

 

事業再構築補助金は長引くコロナ禍で、業態転換など業績改善を目指す企業への支援を目的にしています。中小企業庁などは、事業再構築を通じて事業の拡大や高い成長率の実現を期待しています。

 

事業再構築や業種転換は、ある程度の資金余裕は必要ですが、それだけにはとどまらず技術力や営業開拓力、経営者の熱意など、コロナ禍で埋没した企業と経営者の特色を発掘する力量も認定支援機関には求められます。

 

 

 

 

 

 

 

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