2021年10月29日 9:00 am

名古屋市名東区、税理士の近藤です。

 

今月の25日は昨年亡くなった母の命日でした。
早いものでもう1年が過ぎました。この一年はコロナ禍で愛知ではピーク時には約2000人の感染者が出た日が続く程騒がしく1年がとても早く感じてます。

一周忌は母が眠る長野の実家の近くのお寺で行いました。
通常で有れば自宅で多くの親戚を呼んで法事を行うのですが、コロナ禍と言う事で必要最小限の母親方の兄弟等に集まっていただいて行うことになりました。
お世話になった龍淵寺の御住職も話されてましたが、この田舎でも葬式や法事は少ない人数で行われてるそうです。

思い起こせばひと昔前ではお葬式などはほぼ各人の自宅で行われていたため多くの家の作りは8畳の部屋が3つ程繋がって作られており、襖を取ると約30畳程の部屋になるようになっていました。
私の長野の実家でも平成3年に亡くなった祖母までは自宅で葬儀が行われてたものです。
もちろん土葬です。

今は原則土葬は禁じられてますが、日本でも数カ所はまだ土葬が可能な地区もあるそうです。
自分的には焼かれるより土葬の方がいいですね。
田舎では人が亡くなるとその日からその地区の多くの女性陣が集まってお通夜や告別式で出される料理を作り出します。
男性陣はその家のお墓の掃除や家の片付けをして葬儀の会場作りです。
多くの男性陣で有れば数時間で会場作りはできてしまいますので、その後は座敷に座ってお酒を飲む人もちらほら出てきます。
言い換えればその時から宴会に近いものがスタートします。

田舎ではお酒を皆んなで飲んで長生きした人をあの世に送り出す行事?みたいなものですね。
厳粛な通夜の式が終わるともちろんお食事の用意がされ住職を交えて酒の席に変わります。
一番前にはご遺体の入った棺もあります。

線香の火が無くなる頃には知らないうちに酔い潰れた誰かが前に出て行って線香をあげながら遺影に向かってぶつぶつと呟く姿もよくありました。
次の日の告別式も厳粛に行われた後は住職を交えてのお酒の入った食事会が夜遅くまで行われます。
この時代は飲酒運転が今と違って比較的緩かったので皆さん各人の車で帰られてました。
告別式の翌日は片付けになります。
朝早くから女性陣が集まって昨日まで使われてた調理器具等の片付けが行ない、男性陣は部屋の家具等を元に戻す作業などを行います。
その後は再び宴会に突入です。

田舎では亡くなられた人も多くの人に賑わってもらってあの世に送られて幸せかもしれませんね。

Categorised in: ,