本格的に新年度に突入致しました。今年は桜がまだキレイに残った状態の中で、久々に入学式、入社式などが行われたのではないでしょうか。この2年ほど、コロナウイルスの影響で入学式や入社式など行われなかった方々が多かったと思いますが、今年度のように新たな門出に向かって旅立つ学生や新社会人を見かけるのは、外から見ても応援したくなりますね。
お世話になっております。牧会計事務所の神尾です。
私の趣味の一つに読書があります。読書といっても、大部分を漫画が占めるので全く高尚なものではありませんが、最近、購読している作品で新たな話が3月下旬から週刊誌でスタートしました。
それが『島耕作』シリーズです。
長く連載が続いている作品なので、一度ぐらいは耳にしたことがあるとは思いますが、今年の2月末で架空の企業の「初芝電器産業」(現TECOT(テコット)を退職して、『相談役 島耕作』が連載終了しました。この作品は、会社の役職とその時の注目産業や時事ネタなど絡めた話を取材をもとに描かれている点が面白いのですが、シリーズ・役職の変遷もすごいんです。「課長」は皆様もご存じかと思いますが、「学生 島耕作」から始まり、「学生(就活編)」→「ヤング」→「ヤング(主任)」→「係長」→「課長」→「部長」→「取締役」→「常務」→「専務」→「社長」→「会長」→「相談役」→「〇〇」という変遷をたどっております。単行本でいうとシリーズ全体で103巻になり、すべてを読破しようとすると時間はかかりますが、見ごたえはあるかと考えます。個人的には「課長」~「取締役」時代と「社長」時代がオススメです。
話を戻しますが、相談役を退職し、次はどんな役職だという話題が持ち上がりましたが、ついに新章がスタート致しました。
それが………………、「社外取締役」です。
正直、題名を見たとき、「エッ、取締役と何が違うの?」と思いました。
社外取締役を役職の一つとして考えていいものなのかと考えますが、作者は社外取締役を「社外取締役はいわば企業の監視役。おもに企業の経営や業務執行が適正に行われているか、客観的な視点でチェックします。取引や資本関係のない社外から迎えるため、社内から昇格した取締役のような利害関係がなく、透明性の高い職務の遂行が期待できる。要するに社長に対しても気兼ねなく“文句”が言えるわけです。」と、週刊現代の記事の中で話されています。
上場企業や委員会設置会社では社外取締役の設置が義務付けられており、昨近、コーポレート・ガバナンス(企業統治)、CSR(企業の社会的責任)、企業倫理など、企業は様々な責任を問われているなかで、社外取締役が企業の監視役という重要な「役職」であるという意味で表題にしたのかもしれません。最初の話は中堅企業のお家騒動を題材にした内容らしいですが、どのような展開になるか楽しみにしたいと思います。
税理士も、税務・会計という分野に特化しておりますが、企業経営を適切にチェックする社外の人間という点では社外取締役と似ている部分があるかもしれませんね。………文句は言いませんが。(笑)
改めて、令和4年度がスタートしました。自分自身も、気持ち新たに仕事に邁進していきたいと思います。ご拝読ありがとうございました。