2022年5月11日 2:57 am

ゴールデンウイークも終わり普通の日常生活に戻りました。前回のブログでも書いたように3月決算の真っ最中で忙しくなりました。

 

牧会計事務所 所長の牧です。

 

”ポツンと一軒家”という番組をご存知でしょうか?私は結構好きでよく観ているのですが、衛星画像でポツンと一軒家を見つけ実際に探して、そこに行ってどんな人がどんな生活をしているかを放映する非常にシンプルな番組です。

 

突然アポなしで伺うのにも関わらずほとんど留守はなく、皆さん心良く取材に協力してくれ、季節の野菜なので食事まで提供してくれます。ポツンと一軒家にも関わらず、その日だけは遠くから近所の人が次々に集まって来るのは不思議です。また、あれだけの番組は、構成に相当の時間が掛かるのにも関わらず、半日だけで収録が出来てしまうのも大変不思議ですね。

私の妻の実家近くにポツンと一軒家があり、そこが放映されたことがあります。収録に3日かかったとの怪情報もありました。その話は定かかどうかわかりませんが、番組の内容は面白いので深い詮索はやめておきましょう。

 

ポツンと一軒家を観ていると、村全部の家が廃墟になってしまったところもありました。それが何年かすると所有者が誰かも分からなくなる可能性もあります。

 

実際、”所有者不明土地問題研究所”の報告によると、全国の土地における登記簿上の所有者の所在が判明しない割合は、なんと20%位あるそうで、土地面積にして約410万ヘクタールに相当するとの調査結果がでました。

 

所有者不明土地の多くは、相続時に登記申請がなされないことが原因で発生しており、特に近年の都市部への人口移動や高齢化により放置され、復次的に相続が発生することにより、土地の共有者が増加していったことが上記のとおり多数の所有者不明土地が生じることになった主な原因とされています。

 

所有者不明土地に対応するため、不動産登記法の改正により相続登記が義務化されることになりました。

 

不動産を取得した相続人は、その取得を知った日から3年以内に相続登記の申請をする義務を負い、正当な理由なく申請を怠った場合には10万円以下の過料に処せられます。

 

また、相続人間において、遺産分割協議が成立した場合には、相続人は、別途、遺産分割の内容により登記申請を行うことを義務付けられました。

この相続登記申請の義務化は、令和6年4月1日から施行されますが、注意が必要なのは、施行日以前に発生した相続についても登記義務は発生して登記義務の履行期間が施行日から3年になるにすぎません。

 

ポツンと一軒家では、進学や就職のため一度は実家を離れ、退職後にまた実家に戻って来て生活を始める人がたくさんいます。この番組を観て、生まれた土地がどうなっているのか思い出すきっかけになってくれればと思います。

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