梅雨の戻りでしょう?ぐずついた天気が多い日が続いています。それと、新型コロナウイルス感染症の感染者の数が日増しに増えています。重症者と死者の数はそれほど増えていません。もうそろそろ、感染者の数だけに振り回されることはやめる時期ではないでしょうか。経済をとめてはだめだと思います。でもしっかり自己管理することは必要です。
牧会計事務所 所長の牧です。
国税庁は7月1日に令和4年分の路線価等を公表しました。路線価とは、相続の土地の評価を計算するときに使う土地に面した道路の1㎡当たりの金額です。
都道府県所在地の最高路線価の対前年変動率は、15都市(前年は8都市)で上昇し、16都市(同17都市)で横ばい、下落は16都市(同22都市)でした。上昇した都市は、都心の近郊部における店舗用地やマンション用地の景況感の改善による需要の高まり等が挙げられています。
全国の最高路線価は37年連続で”東京都中央区銀座中央通り(鳩居堂前)で、1㎡当たり4,224万円となり、前年対比では1.1%減少して2年連続下落しました。次点は、”大阪市北区角田町御堂筋”で1㎡当たり1,896万円となり、前年対比では4.0%下落しました。
都道府県庁所在地都市の最高路線価の前年対比で上昇率が最も大きかったのは、千葉県の”千葉市中央区富士見2丁目千葉駅前大通り”で5.1%増となりました。
愛知県で最も高かった路線価は、18年連続で名古屋市中村区名駅1の”名駅通り”1㎡当たり1,248万円で全国4位でした。前年は新型コロナウイルス感染症の影響で下落しましたが、2年ぶりに1.3%上昇しました。
一方、東海4県で最も下落率が大きかったのは、昨年に続いて岐阜県高山市上三之町の”上三之町下三之町線通り”の8.3%でした。外国からの観光客の減少が響き全国でも2番目の下落率でした。
愛知県は平均1.2%の上昇となり2年ぶりに上向きました。周辺で再開発の進む名古屋市東区久屋町8の”久屋大通り”などがコロナ前の水準を超えて上昇しました。前年は飲食店の多い繁華街を中心に価格が下落していましたが、今年は新城などを除いて20署のうち16署で上昇するなど回復が鮮明になりました。
全国でも標準宅地の評価基準額の前年変動率は0.5%上昇して新型コロナウイルスからの緩和の影響等により2年ぶり上昇しました。それにより、現時点では本年分については減額補正の検討は予定していないとのことです。
路線価が上昇するということは、相続税評価額も大きくなるということです。