1月に入って暖かい日が続いていましたが、最近は朝はかなり寒くなってきました。ようやく冬がきた感じです。
牧会計事務所 所長の牧です。
ビットコインが急上昇しています。ビットコインは2021年11月に1BTC770万円の最高値を付けました。要因は,世界的な金融緩和の影響でインフレの可能性があり、法定通貨の価値が下がったことと、2021年の初めにIMF(国際通貨基金)が仮想通貨についての報告書を公表したことです。
法定通貨が下がり、投機と見られていたビットコインを資産の防衛手段として購入するひとが増えたためです。また、アメリカ証券取引委員会がビットコイン先物ETFを初めて承認したことも影響が大きかったです。さらに大手保険会社や大企業が購入したことも価格上昇に大きく影響しています。
最高値を付けたビットコインですが、大企業が価格が安定しないことを理由に購入したものをすぐに売却したり、流出問題が出たりして1年後の2022年11月24日には230万円まで下落しました。
そして、1年後の今年の12月に入るとまたまた急上昇して650万円までになりました。その理由はビットコイン特有の性質です。そもそも、ビットコインは発行枚数に限りがあり、2,100万枚が上限としてプログラムされています。そして、すでに上限の9割ほどに該当する約1,900万枚が発行されています。プログラム上では2140年には発行が終了する予定です。
上限が設定されている点は、日本円やドルなど主要な通貨とは大きく異なる部分です。ドルや日本円は各国中央銀行が管理しており、輪転機を回せば、理論上いくらでも紙幣を刷れてしまいます。ところが、ビットコインはそうした管理を行う中央銀行もなければ、輪転機も存在しませんので、「いくらでも発行数量を増やす」ということはできないのです。
中米のエルサルバドルは、2021年9月、世界で初めてビットコインを自国の法定通貨のひとつに取り入れました。エルサルバドル以外にも、不安定な自国通貨や、止まらないインフレを収束できない経済情勢を打破するために、ビットコインの法定通貨化を検討する国は少なくありません。
ビットコインのブロックチェーン技術により、各分野でブロックチェーンの利用が模索されています。ブロックチェーンの大きな特徴は、改ざんができないことによる、データの信頼性・透明性を担保できることです。データは複数に分散されて保存されるため、「中央管理者」の存在が不要になります。
ほんの僅かですが、持っている私にとっては、今回の大きな流れでいくらまで上昇するのか楽しみです。