2024年2月28日 1:58 am

最近は雨が降ったり寒い日が続いています。皆様も体調に気をつけてください。

牧会計事務所 所長の牧です。

22日の東京株式市場、日経平均株価は、バブル期の1989年12月29日につけた終値としての史上最高値を更新して3万9098円68銭まで上昇しました。日経平均株価は、バブルの絶頂期にピークをつけてから再びこの水準に回復するまでに、なんと34年2か月かかりました。日本経済がバブル崩壊後、失われた30年と呼ばれた低迷期を本格的に脱することができるのでしょうか?

 

今から34年前、日本はバブル絶頂期でした。30歳前のお金のない私は、バブル景気の勢いを痛いほど感じました。土地は買えば上がり、利益が出て売ればさらにまた上がり、株はどんな株を買っても上がり、毎日給料以上の利益がでました。たしか証券会社の新卒社員のボーナスが100万円を超えと思います。街中は賑わい、飲み屋は深夜まで人が途絶えることがなく、帰りのタクシーをつかまえることが出来ず、札束をもって手を振りタクシーをつかまえようとしている人もいました。タクシードライバーの方が言っていましたが”料金よりもチップの方が多かった”とそんな時代でした。

個人の不動産投資家は、借入で賃貸物件を買い不動産所得の赤字と給与所得を損益通算して税金の還付をする手法が大流行になりました。不動産は、値上がりし続けるので売却すれば借入の返済など簡単に出来たからです。銀行が平気で融資をするので、普通のサラリーマンでも不動産投資をして借入が10億以上という人がいました。

そんなウソみたい景気が、1990年の年が明けると反転しバブルが崩壊したのです。土地は値下がりを続け、株は一気に下降しました。株価は買った値段の”半値8掛け2割引き”よりもさらにそれを下回りました。個人の不動産投資家は借入を返済することが出来ずに自己破産する人が続出しました。

その年から日経平均株価は20年間下がり続けました。2009年3月10日、東京株式市場で日経平均株価がバブル崩壊後の最安値となる7054円98銭を付けました。バブル最盛期の1989年12月に付けた史上最高値(3万8915円87銭)の5分の1以下にまで落ちこみました。株は上がらないもので、夢のような最高値には2度と届かないと思っていました。

その底値から14年かけて乱高下を繰り返しながらも徐々に上がり続け、ついに2月22日最高値を更新しました。実に34年もかかりました。私はバブル崩壊頃から株式投資を始めましたが、やり始めた10年間は痛い目ばかりでした。私も最高値を更新するすることは2度とないと思っていました。この更新でようやくバブルの呪縛から解き放され、バブル後ではない時代に入ったと思います。

ここから新たな展開で成長をして欲しいですね。置きっぱなしの私の株はそこそこですかね~

 

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