2024年6月27日 12:11 pm

あと少しで今年も半年を過ぎようとしています。夏至を過ぎだんだん日の入りが早くなっていくのでしょう。でも夏はこれからです体調に気をつけて頑張りましょう。

牧会計事務所 所長の牧です。

先日、日経新聞を読んでいましたら気になる記事が載っていました。”食品会社、卸と物流を電子化” 食品会社と卸が物流データを連携させる。拠点情報を共有し、荷物の情報を電子化することで荷降ろしにかかる時間を半減させて、運転手の労働時間を短縮させることに繋げるそうです。

どのようにするか、

全国にある各社の物流拠点をデータベース化し、共通の番号を割り振り、どの場所に納品するかを瞬時にわかるようにします。納品情報の電子化によりメーカーが納品予定の商品の名前や数量、賞味期限といった出荷情報をシステム上で納品先の卸に事前に共有します。それにより目視の検品がなくなり、荷降ろしとトラックの入庫待ちの時間を半減することができるようです。

いまはメーカーと卸が発注と納品の情報を紙の伝票やりとりをして、荷物がメーカーから卸に到着したら伝票と実際の荷物に食い違いがないか目視で検品して押印し、端末に入力する必要がありました。物流センターでの検品作業は運転手の長時間労働の原因にとなっています。検品作業に時間がかかり、前の作業が終わらないためセンターに到着しても荷降ろしが出来ないこともあります。これまではメーカーや物流会社が個別に管理していたのでこのような流れになってしまいます。

トラックの荷待ち時間は平均1時間半を超え数時間に及ぶこともあるようです。私の顧問先の運送会社でもこのような待機時間は大きな問題で、待機時間が短縮されれば運転手の残業時間は大幅に短縮されと言っています。4月からの2024年問題である運転手の時間外労働時間は年間960時間までに制限され運送会社に求められていますが、物流システム自体を変えなければいつまでもこの問題は解決できないでしょう。運送会社だけに責任を押しつけるのは酷なことだと思います。

人手不足、トラック購入費の大幅な増加、燃料代の高騰、残業規制と運送会社を取り巻く環境は大変厳しいです。物流システムの改善と適正な値上げをしないと増々運送の能力は低下して、2030年には約34%不足するそうです。運送を必要とする各社はモノが運べなくなる事態を避けるために協力するひつようがあります。

 

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