パリ五輪が最終を迎えようとしています。時差が7時間あるので連日の熱戦でついつい夜更かしをして観てしまいます。
牧会計事務所 所長の牧です。
連日冷や冷やドキドキしながら日本人選手の活躍を観ていますが、特に私が活躍したと思うお気に入りの選手を紹介します。柔道48キロ級女子の角田夏美選手です。角田選手はもともと52キロ級でしたが、決勝で勝ちきれずオリンピックの代表に選ばれませんでした。48キロに階級を落としてから世界選手権を3連覇してようやく31歳で初めてオリンピックに出場することができました。角田選手はすべて巴投げで1本勝ちで金メダルを獲得しました。とにかく技の切れが素晴らしく、相手選手は巴投げが来ることが分かっていても見事にかかってしまいます。最終種目の混合団体では、2階級上の銀メダルリストにも巴投げで勝利しました。これだけ徹底的にひとつの技で勝ち切る彼女には感服しました。
今回、柔道はすべての試合を観ていましたが、選手の涙腺が非常に緩いのを感じました。いままでこんなに泣いていましたか?勝って感動した涙はわかります。絶対に勝たなければならないプレッシャーが相当あるのですね。
もうひとりの選手は。スケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手です。この競技は何度見ても技の凄さが分かりませんが、解説者の説明を聞いて少しだけ理解することが出来ました。堀米選手は逆転の堀米と言われていますが、本人自身は”早い段階で勝利を決めたい”と言っているので逆転ばかりを狙っているわけではないのでしょう。でも結果はすべて逆転でオリンピックにも出場できたし、2連覇をすることも出来ました。普通の選手は追いつめられるとプレッシャーに押しつぶされて、思うような結果が出なくなります。堀米選手は追い込められばられるほど、爆発的な能力を発揮できる体質なのかもしれません。常にメンタルトレーニングを重ねているには違いないと思いますが、それだけでは計り知れないほどの逆転の演技が素晴らしかったです。
今回のオリンピックでは”疑惑の判定”が多くの競技で言われています。人間が審判するの致しかないこともありますが、バレーボール日本対アルゼンチン戦の判定には驚かされました。アルゼンチン選手が打ったアタックが、日本人選手のブロックにワンタッチしたかの判定でチャレンジをしてビデオ判定に持ち込まれました。ビデオ判定ではどう見ても日本人選手の手先にボールが触れているように見えるのですが、NOタッチと判定されました。アルゼンチン側は猛反発して抗議しましたが、ビデオ判定なので抗議が通ることもなく、執拗な抗議で逆にレッドカードをもらってしまいました。そこから流れが変わり日本が勝利しました。
私もバレーボールをしていたので分かるのですが、手先にほんの触っただけのワンタッチは審判では分かりません。でもワンタッチしたブロッカーは確実に分かりますが、打ったアタッカーも一番近くで見ているので、本当に少し触っただけでも分かるのです。
画像を使って判定するのは正確だと思うのですが、画像を見る側が人間なのであのような判定になってしまうのですね。驚きです。
まだ残りの競技が残っていますが、日本人選手のあっと驚くようなドラマがあるか楽しみにしています。