2024年8月19日 8:13 am

世の中では、オリンピックの日本人の活躍メダルラッシュに沸き立っている最中、

8月6日火曜日から8日木曜日にかけて、税理士試験が今年も行われました。

牧会計事務所の水野です。

私は1日目の消費税を受験しました。

 

試験の日程は、

例年 8月最初の火曜日から連続する3日間が決められています。

試験の科目は、

会計学に属する科目(簿記論及び財務諸表論)の2科目と

税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、

国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)

9科目と合計11科目あります。

 

このうち会計学に属する2科目は必修です。

また

所得税法又は法人税法のいずれか1科目はどちらかは最低合格しなければなりません。

 

そのほかにも細かいルールがあるのですが、合計5科目合格すると、

税理士試験合格者として官報に名前が載ります。

 

なお、税理士試験は科目合格制のため、受験者は一度に5科目を受験する必要はなく、

1科目ずつ受験してもよいことになっています。

 

近年5科目全て1年で合格した人は、聞いてませんが、もしいたら受験の神ような人ですね。

 

受験資格が近年見直されて、去年よりも受験申込者数は増えています。

前年の申込は、全国で41,256人 科目延べ人数64,156人でしたが、

今年の申込は、全国で43,919人 科目延べ人数69,210人と

5,054人も増えてます。

 

一人で複数科目申し込めるため、申込受験人数と科目延べ人数には、違いがあります。

 

合格基準点は、各科目とも満点の60パ-セントです。

但し、配点箇所がどこで何点かは、採点者しかわかりません。

例年、受験者数の上位約15%の人が合格を勝ち取っています。

 

 

試験時間は、全科目とも2時間です

 

前半の記述式問題は、理論問題と言われていて、質問に対しての解答を

できるだけ簡潔に書く必要があります。

後半の計算問題は、税金の納税額を求める計算問題です。

 

問題文の量は、何ページもあり、普通に解答していたら2時間以内に収まりません。

 

なので、難解な問題はパスして、容易に解ける問題を確実に解答し、

やや難しい問題を、他の人よりより多く解答することが求められます。

 

解答用紙への記入は、全て黒または、青の消せないペンです

 

今回の消費税の問題も、近年話題のインボイス制度について出題されました。

 

理論問題の第1問はこのような問題です。

Q1  適格請求書発行事業者は、どのような場合に適格請求書を交付しなければならないかについて、

「課税資産の譲渡等」の意義を述べた上で簡潔に説明しなさい。(一部省略)

と、出題されました。

 

(頭の中で訳すと) インボイスの請求書は、いつ誰に発行しますか?

消費税の法律用語を使った文章で答えなさい。

 

答えは、まず、課税資産の譲渡等について答えます。

A1. 資産の譲渡等のうち、非課税とされるもの以外のものをいう。

続けて交付義務として

A2. 適格請求書発行事業者は、国内において課税資産の譲渡等を行った場合において、

(一部省略)

適格請求書の交付を求められたときは、交付しなけければならない。

 

(一部訳)

答え、 売上インボイスの請求書は、得意先宛に、

税抜き本体価格と消費税率と税額をそれぞれ明記し、

月末締めで翌月早々に、相手先が確認できるように、

紙又は、電子請求書で発行します。

(もちろん自社の登録番号などは記載漏れのないように)

 

解答は、税法特有の言い回しをする必要があります。

一般的には、全くわかりにくい文章です。

 

合格発表は、11月29日

今年も、官報合格できる人が、何人かいるでしょう。

以前は、郵送で結果が送られてきましたが、時代の流れでしょうか

一部科目合格者の受験番号も、国税庁ホームページでの公表もされるようです。

 

 

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