今週は寒いです。朝の犬の散歩は何枚も上着を着て手袋をします。このまま冬に突入するのでしょうか?
牧会計事務所 所長の牧です。
我が家の晩御飯は結構遅くいつも8時ごろになります。私の仕事の関係や妻のボランティア活動の関係で遅くなることもあるのですが、私の妻の特技というかポリシーというか、スパーの食材が50%オフにならないと買いに行かないので遅くなってしまうのです。妻は、我が家のエンゲル係数は”私の50%オフで抑えられている”と自慢をしていますがいかがなものでしょうか。50%オフは50%オフなりの価値しかないものもあると私は思います。
さて、新聞記事に載っていましたが日本のエンゲル係数が上昇しているようです。エンゲル係数とは、すべての消費支出合計のうち、食費に何%使ったか、という割合のことで、豊かさの指標とも言われています。例えばエンゲル係数が50%を超えると食べるだけで精一杯という状況で、逆に豊かになれば食費以外の、レジャーやおしやれ、教育関係などの支出が増えるため、相対的にエンゲル係数は小さくなっていきます。だからエンゲル係数の割合が高いほど生活水準が低く、低いほど生活にゆとりがあるといわれています。
エンゲル係数は40代前半までは比較的高く、40代後半から低下して収入が減る60代以降から再び高くなります。そのエンゲル係数が日本で急伸し、主要7か国で首位になってます。その理由は、食材費の値上がりしていること、実質賃金が伸び悩んでいること、共働き世帯が増え家事の時短のため割高な総菜など中食への依存が高いこと、支出に占める食費の割合が高くなる高齢者の急増などです。中食市場は急伸していて外食市場の伸びよりもはるかに上回っています。
エンゲル係数だけをみると日本は主要7か国のなかで一番生活水準が低く、生活にゆとりがない国になってしまいます。しかし、一番エンゲル係数が低い米国は医療費などの負担が極端に重く、相対的に食費の割合が低くみえます。外食機会が多いとかファストフードの利用が多いとか各国の食文化にも左右されるので豊かさについては単純比較はできません。
でもエンゲル係数で主要7か国との比較はできませんが、エンゲル係数の上昇は生活レベルの低下を意味することは理解すべきでしょう。効率よく働き短い時間で今と同じかそれ以上の所得が得られれば、時間的な余裕が増え割高な中食に頼らず自炊を楽しむことができるでしょう。