
湿気に低気圧、そして蒸し暑さ。
この時期はどうしても気分が落ち込みますが、食欲だけは健在です。
事務員Naです。
数か月ほど前になりますが、人生初の陶芸をする機会がありました。
ワンコインで、お皿もしくはカップを作ることができる、お得な体験イベントです。
見本として置いてあったカップが大変素敵だったので
その日集まった全員で同じものにチャレンジしてみよう、
という流れになりました。
今回教えて頂いたのは『手びねり』と呼ばれる手法で
手回しのろくろを使用し、指先で土を伸ばしながら成形するやり方です。
先生のやり方を必死に真似るのですが、これが全くと言っていいほど
思い通りにいきません。
厚みが均一にならない。
せっかくならした部分に爪が当たり、変な傷が生まれ、またならす。
高さを出そうとして上に上にと調整していたら、徐々に傾いていく。
同じ先生に教えてもらい、同じ材料で作ったにも関わらず
全く違うデザインのカップになり、それぞれの個性が光っていて
大変楽しいひと時でした。
1つの作品を完成させるのに、凡そ2時間ほど。
体験ブースでは子供たちも作品作りに参加していたのですが、
さすがの吸収力。
親御さんたちの手助けがありながらも、
瞬く間に自由な発想で作り上げていく様は、まるで小さな巨匠たちです。
「カップはこのような形でなくてはならない」
「お皿に突起物が生えているのはおかしい」
大人が“常識”と呼ぶルールを捏ね繰り回して、
時折反抗しながら、完成した作品にはどれも説得力がありました。
子供たちは「商品」としてではなく、
自身が考える「理想」をカップや皿として表現したのだと思います。
『常識とは、18歳までに集めた偏見のコレクションのことだ』
という偉人の名言があるそうです。
子供のように、とまではいかずとも、新しい変化の波を受け止め
行動することが、理想を現実にする力なのかもしれません。
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