2025年7月9日 5:24 pm

梅雨がアッいう間に終わってしまいました。これからもっと厳しい暑さが続きますので、熱中症には気を付けてください。ところで7月5日の大災害は何ごともなく終わって結局デマでした。まあ何事もなくて良かった、良かった。

牧会計事務所 所長の牧です。

7月1日に路線価が発表されました。路線価とは、相続税や贈与税などを算定するため、国税庁が公表する主要道路に面する土地1平方メートル当たりの1月1日時点の価格です。すべての土地が路線価で評価されるわけではなく、主要な道路は路線価ですが、それ以外は固定資産税の評価額に倍率をかける倍率方式で計算されます。日本全国すべての道路に路線価を付けるのは現実的ではないので、地方や過疎地域などの大多数は倍率方式になっています。倍率方式で評価される土地は、全国の土地のうち約80%くらいです。

路線価は実勢価格に近く、公示価格の80%程度を基準に設定されているため、固定資産税評価額の60~70%である倍率方式よりも高くなることが多いです。

”東京の地価がひとり勝ち”のみだしがありました。東京都の平均上昇率は8.1%で全国平均の2.7%に比べて3倍くらいの伸びになりました。地方や海外からの人口が流入し、億ションというマンションの需要拡大が続きました。海外からの投資マネーも価格上昇に拍車をかけています。今後は東京と地方との不動産価格の差が一段と広がりそうです。その理由は、人口の東京一極集中です。2050年には今より人口が増えているのは東京都のみで大阪は2割弱減り、愛知県も1割弱減りそうです。しかし、地価上昇による家賃の上昇という弊害が深刻になっていて、23区の単身者向けの平均賃料は10万円を超えました。学生や若者には負担が重くなり23区で住むことが出来なくなるかもしれません。

愛知県内で路線価の上昇率が最も高かったのは千種区今池1丁目の”広小路通り”で、2024年に比べて14.3%上昇しました。その理由はマンション開発で、相次ぐ高層マンション建設が路線価を押し上げました。名古屋国税局管内で路線価が最も高かったのは、21年連続となる中村区名駅1丁目の”名駅通り”で1平方メートル当たり1288万円でした。ただ、変動率は2024年から横ばいとなっています。また県別の平均では愛知県は2.8%と4年連続で上昇しましたが、2024年の3.2%に比べ上昇幅は縮小しています。

不動産をお持ちの方は、一度、路線価での評価額を調べてはいかがですか?

 

 

 

Categorised in: