2025年7月24日 9:14 am

学生が夏休みに入りました。我々には関係ないですが、子どもの頃の記憶がよみがえり何故かウキウキしてしまいます。

牧会計事務所 所長の牧です。

コンビニの店主が”いま近くに出店されて一番嫌なのが”まいばすけっと”です、という新聞記事をみました。”まいばすけっと”というスーパーはこの辺では見たことがありません。このスーパーはイオン系のミニスーパーで、2005年の初出店から20年で店舗数は1204店に達しているようです。店舗は東京23区、川崎市、横浜市などの首都圏にあります。首都圏以外の私は初めて聞きました。

この”まいばすけっと”はコンビニサイズの小さな店に食品スーパーの品揃えをギュッと詰め込んだ店で、生鮮なものをひととおり買うことができる品ぞろえがされていて、首都圏の人口密集地では”バス停ごとに店がある”と言われるほど高密度に展開しているようです。24時間営業ではなく、朝7時から夜11時頃までの営業でコンビニにはない生鮮があるので、帰宅途中に必要なものをさっと買うのに便利な存在のようです。

”まいばすけっと”が支持されているのは、首都圏の生活様式の変化があります。大型のスーパーは品揃えの充実はあるのですが、コンビニの何倍もの大きさが必要なため出店は郊外になります。都内に住むひとは、週末しか乗らないのに維持費が高く、買い物でも駐車料金がかかる車はコストパフォーマンスが悪いため、車を持つ人が減っています。さらに共働き世帯が主流になった現在では、仕事帰りに駅の近くでさっと買えるこのミニスーパーの存在が有難くなっいます。。

大型スーパーによる寡占化により、地元の中小のスーパーや商店街は徐々に姿を消しました。クルマ社会の地方なら、近くの店がなくなっても少し遠出をすればすむのですが、移動手段が限られる首都圏の住民には遠出はハードルが高くなってしまいます。このような条件が重なり”まいばすけっと”の存在意義が増すことになりました。

実際に、首都圏のコンビニでは、近隣に競合のコンビニやドラッグストアが進出しても店舗売上に大きな打撃にはなっていないようですが、近くに”まいばすけっと”が進出すると来店客が1割から2割減るようです。このことから冒頭の見出しのように、コンビニの脅威は”まいばすけっと”と言われています。

消費者の生活様式の変化やニーズの変化により、それにマッチした店が売上を伸ばして、そのニーズに対応できない店は衰退していきます。その変化は早く、それに常に対応できる店が生き残っていくのでしょう。コンビニも今後大きく変わっていくと思います。

 

 

 

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