
蝉の大合唱で目を覚ます日々。
早朝4時頃は割と涼しく、犬の散歩も捗るのですが、
あっという間に気温が上がる為、脱兎のごとく家に引き返しております。
事務員Naです。
ふいに見上げた夏の空は、白と青のコントラストが憎たらしいほど鮮やかで、
それだけは昔と変わらないように感じます。
帰宅途中、通りすがりの薬局で見かけたブルーハワイのシロップを
思わず手に取ってしまいました。
さて、じっとしているだけでも汗が噴き出すこの季節。
いつも以上に運動不足を痛感します。
焦燥感だけが募り、結局何もせず一日が終わる私ではありますが
親しい方々のお誘いで、何度か美術館に行く機会に恵まれました。
幼少期に両親が連れて行ってくれた記憶はあるのですが、当時の私に
美術品のなんたるかを理解できる筈もなく。
ひたすら歩き回って足が痛かった、という思い出が蘇る場所でした。
しかし実際に行ってみると……。
暑すぎず、寒すぎない、徹底した空調温度の管理体制。
少しうす暗く、作品にも人間にもストレスを与えない間接照明。
来館者を自然と出口まで誘導する掲示物の配置。
蝉はおろか、人の声すらもまばらなその空間は
時間が止まってしまったようで。
立ったまま眠ってしまいそうな心地よさです。
一つ一つの見えない配慮に、促されたわけでもなく
皆声を潜めて展示に見入っている様子は、感動すら覚えました。
何十年、何百年も昔に描かれた作品を前に、生産性も合理性もない、ただ想像するだけの時間。
気が付くと2時間以上、スマートフォンを触っていないことに気づきました。
デジタルデトックスと軽い散歩に、美術館は最適かもしれません。
次回行くときは、もう少し事前知識を増やしておこうという意思を固めて
一先ずこの暑さを乗り切るために、真っ青なかき氷を堪能しようと思います。
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