2025年10月22日 3:17 pm

高市早苗 総理大臣おめでとうございます。先週から紆余曲折ありましたが維新と連立で高市総理が誕生しました。鉄の女サッチャーイギリス元首相のように自分の意見で政策を進めてもらいたい。大変期待しています。

牧会計事務所 所長の牧です。

サービス業で価格転嫁が進みません。日本経済新聞社がまとめたサービス業調査によると、2025年度に主要なサービスの料金を上げると答えた企業は2割弱にとどまるらしいです。値上げ意向が6割に達する外食や小売業と比べて低いようです。労働集約型で人件費増の影響は大きいが、客離れなどを恐れて価格にうまく反映できていない。

ホテルや鉄道、結婚式場など35業種で主要なサービスの料金を値上げする予定があるかのところ、17.2%が値上げ予定の回答がありました。飲食業や小売業ではいずれも6割強が値上げを実施する方針を示しているのに対してその差は歴然としています。その理由は、コメの値上がりなど原材料費の高騰はいたるところで報道されているので、飲食や小売の値上げは、お客様の理解を得ることが出来るようです。それに対して、サービス業は人件費の上昇がメインなので、目に見えずらく原材料高に比べてお客様の理解を得づらく、値上げに踏み切れないところが多いとのこと。

値上げを考える時にほとんどの企業が懸念する事があります。それが「値上げによる客離れ」です。値上げによって客が離れてしまうのはその通りですが、値上げを繰り返しても売上をどんどん伸ばしている企業があります。その典型的な会社が、ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドです。

オリエンタルランドは過去最高益を出しています。特に2024年3月期は売上が5138億円(30%増)、営業利益が1395億円になりました。オリエンタルランドは2011年から値上げを繰り返しています。ディズニーランドの入園料だけを比べても、2011年は5800円だったものが2023年後半には約9000円まで値上げされています。約1.5倍に値上げしたにも関わらず、入場者数は200万人増えたのです。

他と比較検討されやすいものは、値上げで客が離れていってしまいやすいといえるでしょう。逆にオリエンタルランドのような他と比較がされにくいもの、唯一無二の違いがあるものは値上げをしても成功しやすいと言えるのではないでしょうか。

税理士業界はどうでしょうか?人件費の高騰で値上げをお願いしたいところですが、クライアント様の経営状態に影響されやすいところもあります。原材料高騰のように物を売る業種ではないので、なかなか値上げを言いづらいですね。

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