紅葉を楽しむ暇もなく、冬が駆け足でやってきました。
涼しい気候の間に、少しでも掃除をしなければと思っていたのですが
もうすぐそこまで近づいている年末年始に、戦々恐々としております。
事務員Naです。
お正月の楽しみは様々あるかと思いますが、代表的なものの一つは
やはり“お餅”ではないでしょうか。
我が家でも当たり前のように鏡餅を飾り、鏡開きの折にお餅をいただきます。
なんとなく、『縁起のいいもの』というイメージがあったのですが
何故飾るのか、などの詳しい背景はあまり意識しておりませんでした。
鏡餅の由来について調べてみたところ、鏡餅の風習自体は平安時代から存在していたようですが、現在のような形でお供えするようになったのは、室町時代以降のようです。
農林水産省のHPに以下のような解説が載っておりました。
『鏡餅の起源は室町時代から始まったとされており、新年の神様である「年神様」をお迎えした時のお供え物である』
二段の丸もちは太陽と月を表し、「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味で、
その上にのせる橙は、家が“代々”栄えるように、という願いが込められているそうです。
さらに日本鏡餅組合のHPによると、江戸時代の武家では、お正月に鎧や兜を飾り、
その前にお供えした鏡餅のことを「具足餅」と呼んでいたのだとか。
橙だけではなく、“よろこぶ”と掛けて昆布、
“喜来(良いことがやってくる)”と掛けて串柿、
“腰が曲がるまで”の長寿を祈って伊勢海老、または鶴と亀、など。
一見駄洒落のようにも思えますが、自然に対する敬意と、新しい年への期待と願いを込められていることを知ると、歴史の趣深さを感じられます。
そしてお餅といえば、うるち米です。
お米の一粒には七人の神様が宿っており、その神様の一柱が、お米の作り手なのだそうです。
“令和の米騒動”という単語はニュースで飛び交う昨今です。
お正月のお餅だけでなく、普段の食卓に並ぶお米も、以前よりも噛み締めて大切に食べようと思います。
インフルエンザなどの病気もまた流行り始めております。
慌ただしい季節ではありますが、どうか無理はなさらず、暖かくしてお過ごしください。